1.令和4年度(第44回)森喜作賞受賞者第一部門 「しいたけ等きのこ類の調査・研究及び普及」
【選考理由】 金子周平氏は、38年間一貫してきのこ類の研究に従事し、その間に生産現場に即した研究・技術開発、学術分野ときのこ産業との連携、きのこの普及啓蒙等に取り組みました。 生産現場に即した研究・技術開発としては、野生のブナシメジ、ヌメリスギタケを収集し、その野生株の特徴を調査研究し人工栽培に適する菌株の選抜を行い、ブナシメジ(3品種)、ヌメリスギタケ(2品種)の5品種を品種登録しました。また、生産コスト低減の観点から、入手が容易な針葉樹おが粉の利用とその不足分を補う培地組成を検討することで、きのこ類の商業生産への道を拓きました。さらに、研究の早い段階から植物の未利用部位や食品廃棄物の菌床基材としての利用の研究課題に取り組み、その成果は地域のSDGsに活かされています。くわえて、マンネンタケの機能性成分育種、ブナシメジ廃菌床の飼料化など異分野・異業種との連携に取り組み、きのこの可能性を探求されました。 金子氏の開発したきのこ類は実際に生産・販売されており、地場のきのこ産業の活性化と地元での雇用を生み出すことに貢献し、学会理事・会長、研究プロジェクト評議員、品種登録の現地審査員を務めることで、学術分野ときのこ産業相互の発展に貢献されました。 今後も、きのこの魅力を分かり易く発信する啓蒙活動や知見・技術の普及を通してきのこ産業発展へ寄与・貢献が期待されます。 第二部門 「しいたけ等きのこ類の栽培の優良経営」該当なし |
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